しつこい彼氏っ

夢の生活

私、新谷由乃（しんたにゆうの）！
今日から高校生２年目が始まるところです。


「おっはようー！」
「あ、香梨奈おはよう★」
香梨奈は私の親友で
中学のときからの友達。
何でもわかっててくれて一番頼りにしてる人。
私の大切な人なんです！

「今日数学２時間あるやんかあ・・・」
「そうやなあ」
「あーもう！うっざいわー！！」
　ちょっと口は悪いけど・・・（笑）

「今日、野郎いいひんなあ？」
野郎とは、木村泰祐（きむらたいすけ）のこと。
なぜ、香梨奈は泰祐のことを野郎と呼ぶのかは
いまいちわからないけど、毎日毎日泰祐は
私に思いをぶつけてくる。
「あ、うわさをすればー・・・」
「ゆっうのー！！おはよう☆」
「あ、おはよう。」


まづは朝・・・
「由乃、俺と付き合ってー！」
いつも軽いかんじで私に思いをぶつけて
そのまま教室へ走っていく。
どうして私なんかを好きでいてくれてるのかわからない。
背は低いし、顔も普通だし、体系がいいわけでもない。
その辺に普通にいる小さな女の子。
「なあ香梨奈。」
「ん？」
「こんなこと私が言うのおかしいけど
　泰祐は返事聞きたくないんかな？」
「・・・・フッ。・・・」
「なによ？」
「泰祐は、返事とかそういうの気にしてないと思うで？」
「・・・・・は？」
「由乃に思い伝えるだけでいいんちゃう？」
「だから、いつも教室に走るんか・・・」
「うん。それにホンマのこと言われるの怖いんやろ。」
「・・・・そか。」
本当のこと・・・