Perfume〜時の調香師〜
「あのぅ〜……」


『女王様は……』


「こんにちは…」


歌が止まった。四人は目を大きく開いて俺をみた

『お客さん?』


4人はハモリながら話しかけてきた


「すいません邪魔して…お願いがあって…」


『お願い?』


「あなた達の数字をもらいにきたんですが……」

『僕たちの!数字がほしいの?』


俺は期待した。案外すんなり数字をくれると思ったからだ


『ダメー』


「え?ダメ?」


『うん!ダメー』


思ったことはすんなり崩れた。


「お願い…!数字ください!」


『どうする〜?』


『どうしよっかー』


2対2で会話をしている、相談してるみたいだ……器用ながらにもバラにちゃんと色を付けながら話してる


「私より器用じゃない?」


ドロシーがひねくれたように言った。
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