Perfume〜時の調香師〜
東の花畑に向かう途中でおれとドロシーは今まで以上に話をしていた


「なぁ…ドロシーたすけてくれてありがとうな!」

「べ…別に大した事じゃないわよ!」


「それにしてもさぁ…」


「なに…?」


「トランプって案外奥が深いんだなぁ…」


初めてマークの意味を知った。ただ誰かが勝手に付けただけだと思っていた。


「そうね…アリス様も考えたわね…」


「何を考えたんだ?」


「トランプだってアリス様が作ったんだもの。言ったでしょう?ここから全てが始まり作られたって」


「トランプって…かなり有名で誰もが知ってる、それもアリスが作ったのか…?」


一番世の中に広まっているフェアリーテイルはトランプだとドロシーは教えてくれた


「なんかさぁ…驚きすぎて頭どっか行っちゃいそうだよ…」


「普通はそうよ‥アリス様の世界は…驚きがたえないわ」


そんな話をドロシーとしていた。東の花畑はかなりの道のりでそう簡単にはつきそうにない。


ところどころで、話しかけてくる虫や…コビト。俺たちは蝶々の孵化する所もみた。


「まさにフェアリーテイルだよな…」


時計がなかったらこんな体験はしなかっただろうと心の隅で思っていた
< 170 / 197 >

この作品をシェア

pagetop