Perfume〜時の調香師〜
「僕、おじいちゃんみたいな幸せにできる香水やさんになりたい!」


「ハハハ、千里、そうか、そうか」


祖父は嬉しそうに笑っていた。その顔はいまでも覚えている


「千里、おまえが本当に香水やさんになりたいなら、これをあげよう。」

「なぁに?これ?」

祖父は僕に時計をくれた。銀色に輝く羅針盤の時計を。



「いいかい?千里、その時計は人を幸せにできる源なんだよ。なくさないように持っていなさい。」


「うん!おじいちゃんありがとう!」


「千里、立派な調香師になりなさい。」


そういって頭を撫でてくれた。


「なにそれ?ちょうこうし?」


「千里にはまだ難しかったかな?このオルガンを使いこなせる人のことだよ。」


「僕、頑張っておじいちゃんみたいになるね!」

「ああ‥頑張りなさい」


そうゆって祖父はいい、その約半年後なくなった。
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