Perfume〜時の調香師〜
俺はオルガンを広げた。小人とブランシュは不思議そうに見ていた


「ブランシュ、君が好きなものはなに?」


「‥アップルハイですわ」


アップルハイか‥

俺は林檎の香りをまぜ、ブランシュに香水をつくった。“素直な気持ち”をこめて


ブランシュは嬉しそうに香水をうけとった


「ひと吹きしてごらん?」


シュッッ‥


「いい香りですわ…素直になれそうな‥懐かしい香りです」


なぜアップルハイなのか‥


「ブランシュはなぜアップルハイがすきなんだ?」


「リーフと初めて遊んだときにアップルハイを持ってきてくれたの‥リーフは知らないけど、あの庭にある林檎の木は思い出の場所初めてあったときのことを思い‥植えましたの」


けなげなお姫様だ。可愛らしく‥つくづくリーフにはもったいなかった
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