Perfume〜時の調香師〜
けどあの王様は娘を大事にしてるようにみえるんだけど…


「じやぁハッキリいったらどうだ?父に」


「無理よ…」


「なんで…?」


悲しい目をして俺たちをみた


「まえに約束したの…それを父は守ってくれなかった」


「約束って…どんな内容?」


「母の命日に母のすきだった庭で花を飾り、ランチしたいって言ったわ」

なんだ?もっとすごいのかと思った。だけど命日のひに父はなにをしてたんだ?


「たかがランチ?もっとねだれよ」


「うるさいカエルね!!私はランチしたかったの!そのくらいなら父は守ってくれると思ったから!」


「守ってくれなかったの?」


「………守ってくれなかった…」


それだけのことを守ってくれなかったのか……


「父は私だけじゃなく母まで忘れたの…興味がないのよ……」


優しい父でも娘には寂しさがあるのか…
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