Perfume〜時の調香師〜
「なぁ〜んか、きにいらない」


さっきまでソファーにいたウィルヘルムがなぜか俺の隣…いや肩にいた


「ウィルヘルム…いつのまに」

「ん?さっきだ」


そしてカエルのウィルヘルムがエルレナにむかって…


「おい!!エルレナ!」


「な…何よ!?」


「直接言ってみたか?約束の事!」


「え…?」


「だから!約束何で守らなかったか聞いたか?!」


ウィルヘルムは何か大人っぽく見えた…。


「聞いてない…」


「聞いてもないのに自分でかってに解釈するなよ!!」


「ウィルヘルム!そんな強くいわなくても」


「センリはイライラしないのか?わがまま言えない…守ってくれない!父に直接聞いてないのに!勝手に落ち込んでるんだぞ」


ウィルヘルムはわがままで有名な王子だけど…実際はしっかりしていた


「おい!!エルレナ!勇気を出して直接聞け!」


俺はウィルヘルムの意見に賛成だ。だけどエルレナのこともわかる気がした…


俺はオルガンを広げた
エルレナに勇気をあげるために香水をつくった。“伝える気持ち”の意味がある香水を


「エルレナ、君にこれをあげる」



「これは…?」


「香水。君に今必要なものだよ。“伝える気持ち”の意味がある」


「伝える気持ち……」
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