シンデレララブストーリー
「おい!俺の女に何してんだよ。」


「あ"!?」



男たちが振り向いた先にはスラッとした長身の男が。




「フィリップ!!」



真紀はフィリップと呼ばれる彼のもとへ走っていった。



「大丈夫か?」



彼は、優しいほほ笑みを真紀に向け、抱き寄せた。



そして視線を再び男たちに向けた。




良かった。


フィリップが駆け付けてくれて。




安心して、フィリップの胸に頭を擦り寄せる。



フィリップも抱き寄せる腕に力を入れる。



「何だよ連れがいたのかよ。」


「チッ、しょうがねぇ。」



その姿を見た男たちは、悔しそうにしながらその場を去った。





「まったく、だからパーティーが終わったら迎えに行くって言ったろ?」



はぁ〜とため息を吐きながらフィリップは言った。



「・・・ごめん。」


「別に。マキに何もなくてよかったよ。」



フィリップ・・・・。



先に言っておくけど、あたし達は恋人じゃありません。



さっきのは、演技。



ただ・・・あたしは彼に惹かれてる。



フィリップはわからないけどね。




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