シンデレララブストーリー
目を開けると、腰に重みを感じる。



背中に温もりも感じる。



これも今では当たり前だ。



フィリップは毎日無意識のうちに真紀に抱きついているのだ。



はぁ、こんな姿を見て恋人だと思わない人なんていないよね。



嬉しいようで悲しい。



毎日そんな心境だ。





「フィリップ、起きて!」


「うん・・・・・・」


「今日は、買い物に行くって言ったでしょう?」


「・・・・うん・・・・・」



返事はするものの、まったく起きる気配がない。



「フィリップ、早く キャッ!!」



体を揺らしていると、真紀は体を持ち上げられフィリップの上に寝そべった。



「おはよう、マキ。」


「お、おはよう。」



突然の態勢に戸惑う真紀。



「はぁ・・・真紀を抱いてると、また眠くなってきたな。」


「変なの、フィリップ。」


「変じゃないさ。正直な気持ちさ。」


「え?」



そう言うと、フィリップは真紀の腰と頭を抱き寄せ、耳元で呟いた。




「ずっと、言おうと思ってた。・・・愛してるよ」













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