シンデレララブストーリー
────────────・・・・・



「はよう。」


「あ、ぉおはよう。」



真紀が台所で朝食を作っていると、そこにフィリップが現れた。




さっき、突然の告白を受けた後、フィリップは再び寝てしまったのだ。




あ〜・・・あんな告白をされた後ってどんな顔してればいいの?


でも、あれって寝言?


じゃ、あんまり意味ないのかな?



真紀は一人悩む始末。



ところが当の本人は、覚えているのかいないのか。



朝食が出来るのを待って、静かにテレビの前に座っていた。




身元不明の謎の美男子と同棲中。



何だか小説かドラマのような話だが、事実起こっていること。



あたしって、一体何がしたいんだろう・・・。



フッと自嘲気味に笑う。




でも好きになっちゃったんだよね〜・・・。





「お待ちどうさま。食べよう?」


「おう。ありがとな。」




出来た朝食を持っていきテーブルに並べる。





ピンポーン─────





だがそんな時、今日最初のお客さまが来た。




「はーい。」




< 6 / 21 >

この作品をシェア

pagetop