ベイビー or ダーリン
と、取りあえず、このまま1日過ごす訳にもいかないから、ご飯にしよう。



「ジル、そろそろご飯にしない?」


「ご飯?」


「うん。お腹すかない?」


「うん。すいた!一緒に食べよう?」


「もちろん!」



シャロルはジルの手を引いて、部屋を出た。

















「はい、椅子に座って?」



ダイニングへ行くと、シャロルは椅子を引いて、ジルを座らせようとした。


だが・・・



「ヤダ!」



ジルが激しく首を横に振るのだ。



「どうして?椅子に座らなきゃ、食べられないよ?」


「んーん!僕、シャロルの膝に座って食べたいんだもん。」


「あたしの膝に?」



大きく頷くジル。



ジルって実は甘えん坊なんだ。



シャロルはクスッと小さく笑うと、自分が先に椅子に座った。



「おいで?」


「わーい!やった〜♪」



両手を上げて喜ぶと、シャロルはジルを抱き上げて膝に乗せた。



ご飯が運ばれてきた。



「わぁ、おいしそう!ね?ジル!」


「うん!」



でも、この状態じゃあたし、食べられない・・・。



自分の目の前には、ジルがいる。



仕方なく、シャロルはジルが食べ終わるのを待つことにした。



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