ベイビー or ダーリン
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「これは、ヴァイオリン?」


「あぁ。」


「ジル、ヴァイオリンが弾けるの?」


「ん・・・まぁちょっとだけね。」


「ね、弾いてみて!あたし、ジルのヴァイオリン聞きたい♪」


「え?や、でも・・・」


「ね、お願い!!」


「ガッカリすると思うけど・・・。」


「そんなことないよ!ジルがヴァイオリン弾いてる姿見てみたい!」


「ハハッ、わかったよ。」




シャロルに迫られ、ジルは渋々ヴァイオリンを手に持つ。



〜〜♪〜〜♪〜〜〜



弾き始めたジル。



シャロルはそれを黙って聞いていた。



うっとりしながら・・・



〜〜♪〜〜♪



だが突然、ジルは手を止めた。




「どうしたの?」


「・・・・・・下手でしょ?」


「え、そんなことないよ!あたし、凄いと思ったよ!あたしは、楽器が演奏できないから、尚更だけど、すっごく上手だと思ったよ?」


「本当に?シャロルは、僕のヴァイオリン、認めてくれる?」


「もちろん!」



そう言うと、ジルは本当に嬉しそうに笑って、あたしを抱きしめた。




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