ベイビー or ダーリン
嫌じゃないですか?



だがしかし、この人は違ったようです。



「可愛いぃ」


「な!!?」



シャロルは思いっきりジルに抱きついた。



「は、離せよ!」


「ジル可愛いすぎ〜♪♪」



ジルはその言葉に顔を真っ赤に染めた。



「もう、いいから離れろよ。」



そう言いつつも、腕はしっかりシャロルの腰を引き寄せている。



「ジル。ずっと一緒だから、不安に思わないでね?」



ジルは何も言わなかったが、引き寄せる腕に力が入ったのはわかった。




青年のジルと5才のジル同様、一人にされるのを極端に嫌がる。



青年の時のジルは、過去の話しは全くしてくれなかった。



のらりくらりと話しをかわされ・・・。



いつも《過去は捨てた。今の僕の全てはシャロルだから。》と言っていた。



ジルの異常な甘え方や、寂しがりやは過去に何か関係があるんだ・・・。



シャロルは思った。





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