ベイビー or ダーリン
いつも笑っていて

あたしを甘やかして

あたしを愛してくれる

大好きな、大好きな


ジル。



だけど、あたしはジルに何かを与えてあげられてるのかな?



あたしは、ジルに何をしてあげられるかな?



何度となく考えても、思いつかない。



だけど、今、ジルが過去に苦しんでいるのなら、あたしも一緒に受けとめたい。



痛みは二人で分ければ
半分になる。



「ジル・・・辛いなら、あたしに頼ってよ。あたしに甘えてよ。」



シャロルはジルの首に腕を回して抱きついた。



「ジルの痛みをあたしに分けて?あたし、ジルの力になりたいの。」


「シャロル。」



ジルも力一杯シャロルを抱きしめました。







「シャロル・・・ありがとう。」


「・・・・・ジル?」



その声に反応して顔を上げると、そこにはもとの姿のジルが微笑んでいた。



「ジ、ジ、ジル?ホントに本物?」


「クスッ。そうだよ、シャロル。君が昨日の夜、屋敷に置いていこうとした男。」


「ジル〜〜〜〜!!!!!」



シャロルは泣きながらジルに抱きつき、押し倒してしまった。



そんなシャロルを、ジルも優しくそして、大切に抱きしめた。



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