ベイビー or ダーリン
激甘ビースト&ハニー
「僕の大切なシャロル。この腕に戻ってきてくれて、良かった。」
「ジル、ごめんね。あたし、どうしても外に遊びに行きたかったの。」
「うん。僕も君を閉じ込め過ぎたかもしれないね。だけど、不安だったんだ。君が・・・君までもが、僕を置いていくんじゃないかって・・・。」
「あたしまでも?」
顔だけ上げてジルを見ると、ジルは寂しげな瞳でシャロルを見つめ、それから触れるだけのキスをした。
「シャロル。僕は、ずっと秘密にしてきたことがあるんだ。」
「秘密?」
「うん。これから、僕の過去を話すよ。シャロルなら、受けとめてくれるよね?信じて、いいよね?」
ジルはシャロルを抱きしめながら状態を起こした。
シャロルは頷いた。
ジルはベッドの端に腰掛け、膝の上にシャロルを座らせると、話し始めた。
「僕は、ある国の貴族の家に生まれたんだ──────・・・・
ジルの家は大層なお金持ちだったが、夫婦仲は円満とは言えなかった。
けれど、ジルが生まれて2年が経つ頃に、女の子、つまりジルの妹が生まれた。
妹はとても可愛かったため、両親も妹にベッタリで、その頃から、夫婦仲も良くなっていった。
しかしそれと比例して、両親のジルへの態度が一変した。
両親はジルを放って、妹ばかり可愛がるようになったのだ。
「ジル、ごめんね。あたし、どうしても外に遊びに行きたかったの。」
「うん。僕も君を閉じ込め過ぎたかもしれないね。だけど、不安だったんだ。君が・・・君までもが、僕を置いていくんじゃないかって・・・。」
「あたしまでも?」
顔だけ上げてジルを見ると、ジルは寂しげな瞳でシャロルを見つめ、それから触れるだけのキスをした。
「シャロル。僕は、ずっと秘密にしてきたことがあるんだ。」
「秘密?」
「うん。これから、僕の過去を話すよ。シャロルなら、受けとめてくれるよね?信じて、いいよね?」
ジルはシャロルを抱きしめながら状態を起こした。
シャロルは頷いた。
ジルはベッドの端に腰掛け、膝の上にシャロルを座らせると、話し始めた。
「僕は、ある国の貴族の家に生まれたんだ──────・・・・
ジルの家は大層なお金持ちだったが、夫婦仲は円満とは言えなかった。
けれど、ジルが生まれて2年が経つ頃に、女の子、つまりジルの妹が生まれた。
妹はとても可愛かったため、両親も妹にベッタリで、その頃から、夫婦仲も良くなっていった。
しかしそれと比例して、両親のジルへの態度が一変した。
両親はジルを放って、妹ばかり可愛がるようになったのだ。