秀才少年の憂鬱 天才少女の秘密
次の日。
予定通り、合同化学実験が行われた。
広いとはいえ、二つの科が一つの部屋にいるわけで。
当然部屋はかなりの
人口密度であった。
そんな中、杏里はきょろきょろと辺りを見回していた。
理由はもちろん、領を見つけて話をするため。
普段通り、杏里の回りには取り巻きたちが沢山おり、また今日は合同実験のためか、いつもより人数が多い気がした。
…まぁ、そんなこと、今の杏里にはそんなに気に止めることでも無かったが。