秀才少年の憂鬱 天才少女の秘密

***



「バカなんじゃ無いですか?」





放課後の帰り道。




満月が領に言い放った。

「ちょ…満月、もちっとこう…オブラートにくるんで…」

「だって只のバカじゃ無いですか、テストで勝負…ましてや理数科の生徒と」


テストは勝負じゃ無いんですよ、と満月が続ける。


「テストは人の実力を見るものなんですよ?」


「まぁそりゃそうだけど…なぁ、領?」





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