抱えているもの──先生とあたし──
「雨宮、教室行くぞ。ホームルームがあるし。」
先生はそう言って歩き出した。
どうしよ....。
泣きそう。。
「先生、それってどんなことすんの??」
「どんなことって...教科書配ったりするけど??」
「行かなくても...いい???」
泣き顔なんて....みられたくない。
「──── あぁ。
そのかわり、保健室にいろよ。
あとで教科書とか持っていってやるから。」