ただいま
また知らないふりで行こう

男の人たちの前を通り過ぎた

けど・・・

「ねぇ~そこのかわいこちゃん。一緒に遊ぼう」

・・・でた!!こういうのいい人ではなかったか

やっぱり

「いえ結構です・・。用事あるんで」

しかし腕をつかまれその集団の中へ

私は怖くて掴んでいた男の人の腕が緩んだ瞬間

振りほどき走り出した。全力で

男の人たちが叫びながら追ってくるのがわかる

怖い怖い怖い怖い

里奈、お母さん、お父さん助けて!!!!

泣きながら走り続けた

息が切れてるときには男の姿はなかった

ほっとし公園のベンチに腰掛ける

まだ怖くて体が震えている

涙が止まらない

こんな姿で両親に見せる顔がないから

公園で泣きやむまでいることにした

その時足音がこっちに向かってくるように思えた

ダンダンちかくになってくる

もしかしたらお父さんかも

私の目の前まで来て私の腕をとり覗き込んだ


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