To my dearly beloved


俗にイケメンなどと地元で言われていた彼だが、そんな驕りは今日限りで消え失せた。



そう隼がヒシヒシ感じて、内心ヘコんでいるのも無理はない。


自分を除いた人の顔立ちが、男目線で見てもあまりに整っているからだ。



隼「そーいえば…皆さん、結婚されていらっしゃいますよね?」



大和「うん、綺麗な奥さんとカワイイ妹に娘が1人の4人家族。

今日も愛理ちゃんの寝顔見ながら、奥さんと亜実ちゃんと朝食べて来たよ」


ウットリ話す大和の表情を見れば、これは社内の女が誰も手を出せないと確信する。



涼雅「俺は天然で巨乳な奥さんひとり」


和也「社交界では、英社長夫人は専らの有名人ですよね。

まぁ…俺の天然ドM奥さんとクソガキも、同じようなものですが」


涼雅「ハハッ、自分の息子をクソガキって…!」


和也「自分に似ているので、なおさらクソガキ度合いが分かりますしね」


虫も殺さないような顔立ちのクセに、ドMやクソガキとサラリ言い放った和也。



涼雅「お互い大変だな。可愛い分、自由な“天然”の扱いは」


和也「まったくです。今さら直らないでしょうが」


セレブの集う社交界とやらが、この人たちのせいで妖しく思うのは何故だろう?



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