To my dearly beloved
愛娘の愛理ちゃんがぐずり出したので、娘を抱き上げながらその光景を見ていた真咲。
未月は豪華すぎる建物を前にしても動じず、その天真爛漫さは羨ましくなるほどだ。
どうやら英社長が惚れたのも、こういったナチュラルなところなのかしらね…?
鈴「ところで蘭ちゃん、そのスカート可愛いよね。
どこのブランドなの?」
蘭「え?ええと、これは…、彼のお母さまに頂いたの。
ブランドはFOXEYですよ」
鈴「キャー、さすが!
ていうか、蘭ちゃんのイメージピッタリだよね!」
しかしながら、未月ちゃん攻撃をサラッと流せるのも鈴ちゃんのマイペースさゆえ。
対照的に未月ちゃんにタジタジだった蘭ちゃん。実はこっそり安堵していたりも…。
未月「本当だよねぇ、モデルさんみたい…。
デザインが好きなのに、私の体型だと合わないから羨ましい…」
未月ちゃんは大きな胸のため、華奢デザインのFOXEYのワンピが着られないのだ。
真帆「うんうん。蘭ちゃんにFOXEYがピッタリね」
華澄「私もFOXEY好きだよー。
蘭ちゃん、今度一緒にショッピング行こうよ」
蘭「わー、本当ですか?
ぜひ連れて行って下さいね。楽しみしています」
ちなみに真帆さんや華澄さんも、シンプルなFOXEY大好きだったりするのだが。
こうまで可憐に着こなせるのは、蘭が放つ何かなのかなと不思議に感じた真帆さん。