青い夕日
私はどうしようもなく 


ただ、その場に俯いて

いる事しか出来なかった。

涙なんて出なかった。

そんなものとっくに枯れていた…。

ただ自分自身がひどく…

最悪な奴だと思った。

それに何も出来ない自分が

もどかしかった。

ごめんなさい。

それしか言えなかった…。


どのくらいの時間がたったのだろう。

分からない。

気が付くと私は体が

熱いことに気が付いた。

雪女の私にとってそれははじめての事で

すごく驚いた。

熱いというのは…

暖かいというのは

こうゆう事なのだ

と初めて思った。

君の手も…暖かかったなぁ。

私の体はだんだん動かなくなった。

気が付くと私は、石になっていた…。

それはきっと神様のせめてもの

償いだったのでしょう…

人を愛せないように創った

私への。

これで私は、君とずっと…

一緒に居られますね…。



ありがとう…神様。


ありがとう。

私に愛を教えてくれた君…。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop