意地悪彼氏
知らない間に自惚れてたみたい。


いつかあたしを見てくれるかもって期待してたのかな…?





「…どうしたの、その顔!?」



仲の良い恵に言われて鏡を見た。


…うわぁ〜、酷い顔…。


「顔洗ってくるね」


「…ついていく!」


「ありがと」


あたしはトイレへ行って顔を洗った。


「スッキリした!」


「…ねぇ、三浦先輩と何かあった?」


「何で分かったの!?」

恵にはあたしが亮の事好きだとか言ってない。


…恥ずかしいから…。

それに言うタイミングが無かったし…。


「も〜、ずっと前から知ってたよ?いつ言ってくれるのかと思ってた」」


「…ごめん…」


恵はあたしの事を信用して好きな人を言ってくれた事もある。


なんか申し訳ない…。




「…告白しちゃいなよ!」



「…へ…?」


「だから告白しなって」


「…告白か…」



あたしは出来れば、あたしから告白はしたくない。
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