不思議な七つの恋物語
翌日ー・・
「ついに来たよー来たよー」
とリントは一人テンション高く街を見下ろしていた
「オンナノコの勝負の日!バレンタイン♪」
どこのオンナノコもみんな気合入ってる
ちょうど今は学校でいう放課後の時間帯
「おっ・・!告白してる~しかも上手くいったみたいだね」
幸せそうなオンナノコたちに顔が緩むリント
「・・みんな幸せようでよかった」
一人呟く
「(柚香ちゃん・・チョコ渡せたのかな?)」
ふと昨日のあの子が頭に浮かぶ
「は~・・」
柚香ちゃん、面白い子だった
もうかかわることもないだろう
だんだん日も暗くなる
「(・・もう一度会ってみてぇな・・)」
いや、そんなこと許されない
「(好きになってはいけない・・)」
天使と人間の恋は許されない
思えば初めて会ったあのときから惹かれていたのかもしれない
「は~・・天使ってせつねー」
フェンスによっかかり呟く・・と
「い、いた!!」
突然バン!!ッとドアが開く音がして振り向くリント
ドアの前にいたのは
南柚香
「ゆ、柚香ちゃん・・!?」
「やっぱりここにいたんだ」
「え、ちょ、なんで?」
意味が分からず戸惑う俺を無視して
どんどん近づいてくる柚香ちゃん