不思議な七つの恋物語

翌日ー・・


「ついに来たよー来たよー」


とリントは一人テンション高く街を見下ろしていた


「オンナノコの勝負の日!バレンタイン♪」


どこのオンナノコもみんな気合入ってる


ちょうど今は学校でいう放課後の時間帯


「おっ・・!告白してる~しかも上手くいったみたいだね」


幸せそうなオンナノコたちに顔が緩むリント


「・・みんな幸せようでよかった」

一人呟く

「(柚香ちゃん・・チョコ渡せたのかな?)」

ふと昨日のあの子が頭に浮かぶ


「は~・・」

柚香ちゃん、面白い子だった

もうかかわることもないだろう

だんだん日も暗くなる


「(・・もう一度会ってみてぇな・・)」

いや、そんなこと許されない

「(好きになってはいけない・・)」


天使と人間の恋は許されない

思えば初めて会ったあのときから惹かれていたのかもしれない


「は~・・天使ってせつねー」

フェンスによっかかり呟く・・と


「い、いた!!」


突然バン!!ッとドアが開く音がして振り向くリント


ドアの前にいたのは


南柚香


「ゆ、柚香ちゃん・・!?」

「やっぱりここにいたんだ」

「え、ちょ、なんで?」


意味が分からず戸惑う俺を無視して

どんどん近づいてくる柚香ちゃん

< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop