君を愛してない・・・

目覚め

数日後─────────・・・・


「おはよう。ルイス。今日も天気がいいぞ!」



あれから数日。


ラウノは朝起きると、こう話してから起きます。


毎日朝起きると話しかけ


仕事の合間にも、何度も寝室に行き、話しを聞かせます。



「今日は、花を持ってきたぞ、ルイス。いい匂いがする、綺麗な色の花だ。中庭に咲いてあってな、あなたに似合うと思って、摘んできたのだ。あなたは花がすきだったものな。」



毎日毎日他愛の無い話を聞かせます。


ラウノは、ずっと一人で話していますが、寂しくはありませんでした。


ルイスが傍にいてくれるだけで、十分幸せを感じていたからです。



ルイスが戻ってくると、城の者もルイスを思い出しました。


そして、何事もなかったかのように過ごしていました。




「ただいま。ルイス。ようやく仕事が終わったよ。」


夜、仕事から帰ってきてからも、1時間は話していました。



「まったく・・・おもしろい話だろ?」

「・・・・・・・・・・」

「さぁ、もう寝ようか。お休み、愛する人。しばしの別れだが、夢の中でもあなたに会えることを祈ろう。」




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