君を愛してない・・・
───・・・♪──・・・♪──・・

鐘の音が国中に広がります。


今日は何か祝い事があっただろうか?


人々が口々に言います。


今日はお城で密かに、王子様の二度目の結婚式なのです。


お城では、召使や役人達に暇が与えられ、結婚式に出席しました。



「・・・生涯、愛することを誓いますか?」

「誓います。」


誓いの言葉、指輪の交換、


そして最後に誓いのキスです。


ラウノはルイスのベールをあげます。


そして、美しい妻を愛しげに見ると、突然抱き上げました。



そして、驚く皆に言いました。


「彼女は永遠に私のものだ。そして、私も彼女のものだ。今ここに私たちは、永遠の誓いを立てた。相手を思いやり、愛することを誓った。この中に、もしも私達を引き裂こうなどと考えている者がいるならば、私は相手になってやる。だが、絶対に私は負けない。」



そして、ルイスに熱いキスをしました。


会場からは、溢れんばかりの拍手が起こりました。









「ルイス、これからは永遠に私の傍にいてくれ。」

「はい。ラウノ様・・・」

「「愛している。」」



二人は幸せそうにもう一度キスをしました。










Fin




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