君を愛してない・・・
新婚旅行から数ヵ月後───・・・





「ん・・・・・・・・・」



朝、ラウノはいつもより早くに目が覚めました。



目を開け一番に目にするのは、この世で最も愛する人。



おはよう、ルイス。



まだ夢の中にいるルイスにそっとキスをします。


そして、寝ている間に広くなってしまった二人の隙間を埋めるように、ラウノはルイスを抱き寄せました。



昨日の夜の営みにつけた、ラウノの“独占欲の印”が、いくつもルイスの白い肌に刻まれていました。


それを見ていると、再びラウノはルイスに触れたい欲求にかられました。



触れたい・・・・・・

ルイスにだったら
いつまででも・・・・・・



けれど、すぐに思い直しました。



だが、この安らかな眠りから覚ますのは、可愛そうだな。

ゆっくり寝かせてあげよう。



愛しい妻を眺め、ラウノは自然と笑みを浮かべるのでした。






< 37 / 67 >

この作品をシェア

pagetop