君を愛してない・・・
「カトリーヌ・・・私ね、我儘になってしまったみたいなんです。」



突然そう呟いたルイスに、カトリーヌは首を傾げました。



「我儘に?」



・・・・・・・どの辺りが??



カトリーヌの頭には、クエスチョンマークがいくつも浮かびました。



「最近忙しいみたいで、お昼にも来てくれなくなったの。」

「そうですか・・・。」

「だから、夜は早く寝かせてあげようと思って、一緒に早めに床につくのだけど、そしたら、全然話す時間が無くて・・・淋しいの。」



でも、我儘だって分かってる。

ラウノ様は、次期国王だもの。

その時のために、色々なことを学ばなければならないもの。

私は妻として、彼を支えていかなければいけないし、手助けを・・・・



手助け・・・?

私は妻として、次期妃としてラウノ様の手助けが、きちんと出来るの?

こんな風に呑気に過ごしていていいのかしら。




ルイスは考え込んでしまいました。





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