君を愛してない・・・
カトリーヌは、考え込んだルイスに優しく話し掛けました。



「ルイス様・・・それは我儘とは言いませんよ?」



ルイスは、ハッと顔を上げてカトリーヌを見ました。



「夫婦であれば、どの奥様も思うことでございます。」

「そうかしら・・・。」

「ルイス様は、もう少し我儘になっても大丈夫ですよ。」



カトリーヌに優しく微笑まれ、ルイスは少し気持ちが楽になった気がしました。



ラウノ様に素直に言ったら、分かってくださるかしら。



ルイスは、ラウノが部屋に戻ってくるのを待ち遠しく思うのでした。





────────────・・・



「お仕事お疲れ様です。」

「ありがとう、ルイス。」



その夜、執務を終え、戻ってきたラウノに、ルイスは早速昼間に言ってみようと思ったことを言ってみました。



「ラウノ様、あの」

「あぁ、そうだ。」

「え?」



聞こうとした瞬間、その声はラウノの声によって消されてしまいました。



「実は明後日に、パーティーを開こうと思っているんだ。」

「え・・・・パーティー?」






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