君を愛してない・・・
目に涙をためながら、口をポカーンと開けて、ルイスは驚きました。


すると、ラウノは呆れたように笑いました。


呆れたといっても、ルイスにではなく、自分にです。



「当たり前だろう?目に涙をためている君も、愛しくて、愛しくて仕方がないと思うほど、ルイス、私は君を愛しているんだから・・・。」



ラウノ様・・・・・・



“愛する人を大切に出来ないで、国を大切に出来るものか”


と、ラウノは続けました。


ルイスは、もう躊躇うことはないのだと思い、ラウノの胸に飛び込みました。



「ラウノ様、ごめんなさい。私、淋しかったんです!昼間に来て頂けなくなって・・・。でも、お仕事が忙しいんだと思い、言えませんでした。ラウノ様がそこまで考えて下さっていたなんて・・・」



そこまで言うと、ルイスはもう言葉に出来ませんでした。


なぜなら、苦しいほど激しいキスを受けたからでした。




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