君を愛してない・・・
少しの沈黙の後に、ルイスは小さく頷きました。


すると、視界が揺らぎ、混乱してる間に、ルイスはベッドに横たえられました。

そしてすぐにラウノが覆いかぶさり、シーツに縫い付けられるのではないかと思うほどの、優しくも熱いキスをされました。



「ラ、ラウノさまぁ・・・・」



苦しくて、止めようとラウノの名前を呼べば、ラウノはニヤリと笑いました。



「君には、驚かされてばかりだ。」

「え?」

「純真無垢だと思いきや、甘い声で私を虜にする。もうどこにも行かせたくない。離したくない。そう思って止まないよ。」

「私もです。ラウノ様を心の底から愛しております。どうか、私をずっと傍に置いてください。」

「言われなくても、死が二人を別つまで・・・いや、生まれ変わっても、君を捜し出す。」



“愛してる”そう呟くと、ラウノはルイスを甘美な世界へいざないました。



























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