君を愛してない・・・
『ルイス・・・』


『はい。』


『これからは、何も我慢しないでくれ。』


『ラウノ様・・・』


『遠慮もいらない。いるのは、君の愛と甘えと願いだけだ。それ以外は受け付けないからな。』


『まぁ、ラウノ様ったら・・・。エルヴァスティ王国の王子の妻は我が儘だと噂になってしまいますわ。』


『フン・・・面白いな。ではその噂が立つほど我が儘を言ってみなさい、ルイス。』


『・・・嘘ですわ。望みなど私にはありません。』


『何?あなたには望みがないのか?私の夢はあなたの望みを全て叶えることなのに・・・困ったな。』


『・・・では一つだけ・・・』


『言ってみなさい。』


『ずっと、この先も、永遠にあなた様のお側に置いてください。愛してください。』


『ルイス・・・』


『私も、ラウノ様の愛以外何もいりません。』


『あなたは、私を死なせる気か?あなたの愛の告白は国を潰すほどの勢いがあるぞ。』


『まぁ、私は真剣に申しましたのに!ラウノ様の人でなし!!』


『あぁ、悪かった。お詫びにルイス、あなたの望みを今日から叶えよう。今日1日私の愛を一身に受けるがいい。』


『えっ!?いや、でもお仕事が・・・』


『遠慮はするなと言っただろう?さぁ、可愛がってやるからな。』


『ラ、ラウノ様〜///』




必死の抵抗もむなしく、ルイスは1日中ラウノから離されることはありませんでした。








fin




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