君を愛してない・・・
「ん・・・・・・・・」



真冬の朝。


暖かいベッドと、ラウノの腕の中で目が覚めました。


ルイスのうなじに顔を埋めて寝ている愛する夫。


冬は日が昇のが遅いため時間がわからなくなってしまいがちです。


けれど、もうすぐ小間使いも来る頃でしょう。



そろそろ起きなきゃ。



ルイスはそう思い、ラウノの腕からそうっと抜け出すと・・・



「きゃっ!」



勢い良く引き寄せられ、ベッドに逆戻り。


というか、ラウノにしっかり抱かさってしまいました。



「ラ、ラウノ様・・・」



そこまで言うと、ラウノはルイスに微笑み、朝の口付けをしました。


ついばむような甘い口付けに、ルイスは頬を赤くしました。



「おはよう。我が愛しい妻よ。」

「ラウノ様・・・そろそろ小間使いが来る時間ですわ。起きましょう?」



さっきも言ったが、最近のルイスの悩みとはこの朝に起こるのです。



「ラウノ様?」



朝、ルイスが起きてラウノの腕から抜け出そうとするが、ラウノは・・・・



「小間使いなんて気にするな。もう少しお前とこうしていたい。」



と、なかなかラウノがベッドから出してくれないのです・・・。





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