君を愛してない・・・
「でも・・・・」



抱き締められ、そのままベッドに引き戻されたルイス。



「ラウノ様、もう朝なのですよ?」

「まだ暗いじゃないか・・・それに、まだ君を離したくないんだ。」

「ラウノ様ってば、毎日同じことをおっしゃってますね。」



ルイスはクスクスっと笑いました。


すると、ラウノは腕の中でルイスを自分の方へ向きを変えました。



「愛する妻をずっとこの腕に縛り付けておきたい。どこの夫だって思うことだよ?」

「それはありませんわ。」



ラウノの言葉に、ルイスはまた笑いました。


それを見たラウノは



「フッ 全く・・・私の妻の笑顔は本当に輝いているな。この国一番だ。」

「まぁ、今日は一段とご機嫌がよろしいんですね。」



二人は顔を見合わせ笑い、ラウノはルイスの顎を上げると、優しくキスをしました。


毎日毎日、ベッドから出るのに苦労をするルイスでも、愛する夫とのキスは何度しても幸せだと感じるのです。







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