君を愛してない・・・
その言葉にあっけにとられたルイスはしばらく固まっていました。


そしてハッと我に返り、ラウノを見ると、申し訳なさそうな、切なそうな表情をしていました。


そこには、もう今朝のような強引な意地悪なラウノはいません。


それを見ればルイスも、せっかく仲直りしたんだもの。


と素直になれました。


ルイスだって、愛する夫と一つになる時間は幸せで愛しいと思っているのです。


ただ、今朝のラウノ様の態度はいつもの紳士で優しいラウノ様ではなかったから・・・恥ずかしくて。



「ルイス・・・今夜はいや、これからは優しくするよ。愛する君を私でいっぱいに」



ラウノの口はそこまで話すと塞がれてしまいました。


何にかって?


もちろん決まってます。



「私も、あなたを私でいっぱいにしたぃ・・・」



その言葉で、ラウノの理性と言う名のダムは一気に決壊し、欲望の水で心が溢れます。



激しくも優しく甘いキスでルイスから力を奪うと、抱き上げ、愛の巣へ運んでいきました。




それからのことは、皆様の妄想にお任せいたします。




fin





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