新撰組と過ごしました
そんな……
戦う意味が無いって分かっていてあの人はあたし達に攻撃をしかけてきたの……?!
生きられた命を、無駄に殺してしまったというの…?!
何よ、それ……
「貴方は最低ですね…。自分さえ生きていられたらそれでいいんですか…?自分がよければ!自分がよければそれでいいと思ったのですか?!」
あたしは怒りに任せて叫んだ。
隣にいる土方さんでさえ驚いていた。
だけど大将は違った。
大将「ああ、そうさ!自分がよけりゃぁ、他なんか知ったこっちゃねぇさ!」
土「貴様っ!」
あたしは下唇を噛み締めた。
許せない……
許せない…
許せない
許せない!!
意味の無い戦いで命を落とした隊士。
これが意味の無い戦いとは知らずに、旧幕府軍も新政府軍も戦って命を亡くした。
家族だって待っていたかもしれない………愛する人だっていたかもしれない……
まだまだこれからっていう、若い子だっている。
「貴方みたいな…自分勝手な人の為にこの人達は死んでしまったのですか!?この人達はまだ未来があった!貴方は……自分勝手でそれを無くしてしまった。…最低です!」
怒りが収まらない。
こんなに怒ったのは初めてだ。
すると土方さんがあたしの肩に手をおいた。
土「もういい…。あとは俺がやる。あいつを斬ってくる。真奈美はそこにいろ。」
あたしは頷いた。
土方さんが刀を抜く。
大将と睨み合い、同時に走りだした。
まるで映画のワンシーンみたいに2人が交差する。
そして――――