新撰組と過ごしました
平穏な生活
「歳三さん。先生からお手紙きてますよ。」
あれからもう数ヶ月が経つ。
あのあと、夫婦になるんだから『土方さん』じゃおかしいだろうということになって、『歳三さん』と呼ぶようになった。
「おぉ、そうか。ありがとう。」
「じゃぁあたし、お茶いれてきますね。」
あたしはもう、未来からきたことは忘れようとしている。
なんたって今の生活が1番幸せだし、未来に戻る方法なんてわからなかったのだから。
「どうぞ。」
「あぁ…。」
「お手紙はなんて?」
「皆元気でやってるって。斎藤もよく働いてくれるから助かってるってよ。」
「そうなんですか。よかったですね!」
あたしは歳三さんに寄り添うように座った。
歳三さんもあたしの頭を撫でてくれた。