新撰組と過ごしました
その日の夜
朝晩は冷え込む季節になっているにも関わらず、歳三さんは外にでた。
あたしは最初は何も言わずに見ていたのだけれど、戻ってくるのが遅くて、心配になりあたしも外にでた。
「歳三さん、風邪ひいちゃいますよ?中に入りましょう?」
「ん、ああ。」
その後2人で寝巻に着替え布団に入った。
最初は冷たい布団でも、2人でいればすぐに温まった。
あたしは、なかなか眠れず歳三さんを静かに見つめていた。
月明かりで照らされる歳三さんの顔はとても綺麗だった。
あまりに綺麗で、あたしは歳三さんの頬を指先で撫でた。
「…真奈美?」
と、歳三さんが薄く目を開けた。
「ごめんなさい、歳三さん。起こしちゃいました?」
「いいや、大丈夫だ。真奈美は眠れねぇのか?」
「はい…なんだか…。」
あたしは知らずに言葉を濁す。