新撰組と過ごしました


障子をあけると、皆さんが一斉にこっちを向いた。


「皆さん、お待たせしました!」


永「やっと来たぜ!早く食べようぜ!」


藤「新八っつぁん、せっかく真奈美が作ってくれたんだから、今日くらいはゆっくり皆で食べようよ。」


原「そうだぜ、新八。皆でゆっくり食べよう。」


藤堂さんと原田さんに注意され、永倉さんはちょっと大人しくなってしまった。



近「さっ!せっかく真奈美さんが作ってくれたんだ。冷めないうちに食べようではないか。」


沖「そうですね。」


土「んじゃ、いただきます!」


「「「いただきまぁ〜す!」」」


なんだかんだできれいに声がハモった。


あたしは思わず笑ってしまった。


「召し上がれ。」



で、皆さんの反応は………?



「「「美味い!!」」」


またもやきれいに声が揃いまして。


「あ、ありがとうございます…。」


藤「しかもちゃんと味染み込んでるじゃん!美味いよ、これ!」


山南「本当ですね。味も濃すぎず、薄すぎず、ちょうどいい。」


「そうですか?よかったです!皆さんの好みがわからなかったので、ちょうどいい感じに出来ればなぁーって思って、テキトーにやったんですけど……。」


すると皆さん、目を見開きました。


斎「適当でこれだけ味がまとまるとは…。」


山南「すごいですね…。」


沖「こりゃ、驚きだね。これからも頼めばちょっとは楽になるのかもね?」


と、ちょっと意地悪く笑った。







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