新撰組と過ごしました
と言いつつ部屋に戻らずに廊下を歩いていた。
今日はいつにも増してバタバタしている。
「そんなに長州の人、何も言わないのかなぁ……。早く言っちゃえば楽になれるのに。」
「最近さらっとヒドイこと言うよね、真奈美ちゃん。」
後ろから不意に話しかけられ、ビクッとする。
「お、沖田さん!?急に現れないで下さいよ。」
「急にじゃないよ?ずっといた。」
それは不覚!
気付かなかった。
沖「しかし、土方さんも粘るよねぇ。吐かないと思うなぁ、僕は。」
「あたしはもうすぐ言うと思いますよ?」
「どうして?」
「………女の勘です。」
あたしはおどけて言った。
沖「面白いこと言うね!……そしたら、今晩には吐くかな?」
「沖田さんも何気にヒドイこと言ってません?」
沖「そうかなぁ?…じゃ、僕は巡察にでも行ってくるね。」
「はい、いってらっしゃい。」