新撰組と過ごしました
山崎「走るぞ。いいな。」
「はい!」
体力には自信がある。
だけどかなり走っている。
すると山崎さんがいきなり止まった。
「山崎さん?!」
あたしが止まって振り返ろうとすると、山崎さんが怒鳴った。
山崎「いいから君は行け!後ろは振り返るな!土方副長達に早く伝令を伝えることだけを考えて走れ!道はこのまま真っ直ぐ行けばいいっ!それが君の役目だ!」
事件は知っているけどこんなことがあるなんて知らなかった。
……だからこそ、あたしは走るべきなんだろう。
「わかりました!山崎さんも無事で!」
そう声をかけ、またあたしは走った。
真っ直ぐ走ればいいんだ。
地理は苦手だったからかなり助かった。
あたしの息もかなりきれてきたころ、見慣れた羽織りが見えた。
足音が聞こえたのか、原田さんが振り返った。