新撰組と過ごしました
あたしは走り疲れて、土方さんの用事が終わるまで違う場所で休んでいた。


そしてそろそろ行けると土方さんに言いに行こうと思っていたら、会津藩が来ていた。


土方さんは会津藩を待っていたみたいだ。


何かをしゃべっている。


先頭にいる会津藩のおえらいさんは顔をしかめている。


そして、会津藩は踵を返して行ってしまった。


土方さんもあたしの方へ戻ってくる。


土「俺達も池田屋に向かうぞ。」


「あの、土方さん!今、会津の方々が…。」


土「…それは後で話す。今は近藤さん達の所に行くのが先だ。」


「そう……ですね。」


そう言って、ひたすら走った。


流石と言うべきか、土方さんは走るのが早い。


背中をついていくのが精一杯だった。



池田屋が見えた時、あたしは思わず顔をしかめた。




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