新撰組と過ごしました
外にいてもわかる……
血の臭い。
それはもう、最悪としか言いようのない光景だった。
「これは………。」
土「思った以上だな……。」
あたしは、ゴクリと生唾をのんだ。
土「とにかく中に入る。来るなら俺の後ろにいろ。いいな?」
「はい。」
中に入ればより酷い物だった。
「ッ………!」
戦いは終わっていたものの、死体が転がっていた。
土「ここで死んだ隊士はいねぇようだな。裏口はどうだかわかんねぇが…。」
すると2階から近藤さん斎藤さん永倉さんがそれぞれ人をつれておりてきた。
きっと長州の人だ。
近「おぉ、歳。もう終わりだ。裏口の皆にも伝えてくれ。」
「それはあたしが伝えて来ます。土方さんは皆さんと一緒に先に行ってて下さい。」
土「あぁ、頼む。」
あたしは頷いて近藤さん達に小さく礼をして裏口に向かった。