新撰組と過ごしました


2人止まり、声のする方をじっと見る。


「ざっと……20人…?」


「いや、30人といったところだろうな。…真奈美はここに隠れてろ。」



そう言って土方さんは刀を抜く。


「何言ってるんですか?あたしは何の為に土方さんと残ったんですか?!」


「局長命令だ、真奈美。」


そう言われると、黙ってしまう。


「物音がしなくなったら俺の所にこい。いいな?」


「はい。」


あたしは逆らえなかった。


だから、大人しく物陰に隠れた。


「それでいい。」


と土方さんは笑った。


「勝って下さい。絶対に死なないで下さいね。」


「勿論だ。」


そう言って土方さんは飛び出した。




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