新撰組と過ごしました

土方SIDE


俺は飛び出した。


「いたぞー!!」


その声と共に新政府軍の隊士が俺の周りに集まってきた。


「悪いが……俺は捕まる訳にゃいかねぇ。てめぇら全員斬る!」


「黙れ!突撃!」


その声と同時に全員でかかってくる。


俺は1人1人確実に斬っていった。


返り血が体のあちこちにつく。


それでも斬る。


もう、大切なものを失わないために。


「残るはてめぇ1人か…。」


その1人は勇敢にも俺に向かってきた。


そいつの顔は……


ザシュッ―――


「死を覚悟した顔だな。」



後ろから足音がする。


「土方さん!」





< 91 / 114 >

この作品をシェア

pagetop