新撰組と過ごしました
土方SIDE
俺は飛び出した。
「いたぞー!!」
その声と共に新政府軍の隊士が俺の周りに集まってきた。
「悪いが……俺は捕まる訳にゃいかねぇ。てめぇら全員斬る!」
「黙れ!突撃!」
その声と同時に全員でかかってくる。
俺は1人1人確実に斬っていった。
返り血が体のあちこちにつく。
それでも斬る。
もう、大切なものを失わないために。
「残るはてめぇ1人か…。」
その1人は勇敢にも俺に向かってきた。
そいつの顔は……
ザシュッ―――
「死を覚悟した顔だな。」
後ろから足音がする。
「土方さん!」