新撰組と過ごしました
「近藤さんは『これは歳に言わないでくれよ?その時が来るまで。じゃないと歳は俺のいうことを聞いてくれないからな。』って言ってました。……近藤さんは、局長として皆を守りたかったんです…。」
急に土方さんがあたしの方を向いた。
やっぱり、泣いていた。
あたしも、泣いた。
「だから土方さん…。近藤さんがくれた命です。近藤さんは皆の命を守ってくれたんです。…大事に、安心して暮らしていけるまで大切にしましょう…?」
いつも拭ってもらってばっかりの涙を、土方さんの涙を拭った。
「そうだったのか……。そうだな。近藤さんは局長としてすごいことをしてくれた。…ありがとう、真奈美…。」
そう言ってあたしを抱きしめた。
まだ震えていた土方さん。
あたしは近藤さんに沢山優しくしてもらった思い出を思い出し、土方さんと泣きあった。