4度目の正直【短編】
声を掛けることが出来なかった。



────その夜


私は先輩にメールをした。



『今日はお疲れさまでした!試合…とても惜しかったです。でもカッコよかったです!また部活とか来てくださいね。』


30分後、返事が来た。


『お疲れ~。全然惜しくないって。最悪だよ…。次は高校で頑張る!』


「おっ前向き。」



『期待してます!それより体調は大丈夫ですか?メール無理ならもう切りますけど…』


本当は切りたくないんだけど…



『さっきまで寝てたからもう平気ー。メール切る?…じゃ電話する。』


…え?



ピルルルッピルルル…



“祐喜先輩”


ぎゃっ本当に来た!電話ッ!



私は汗ばむ手でボタンを押した。



「───もしもし…」
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