4度目の正直【短編】
その後もたまにメールはするが、そっち系の話題になることはなかった。



私からぶり返しても今さらって感じだし。



今思えば、もしかしたら先輩への気持ちはただの“憧れ”だけだったのかもしれない───。


だから言わない。



私は、高校は先輩とは別の所を選んだ。



そりゃあ会いたかったけど…


変に近付いて、また何か勘違いされるのは嫌だったから。



それから先輩は高校も卒業し、大学へ進学した。




────結局、告白しなかった。



…私は、告白出来ないまま玉砕した。



ヤツのせいで────…
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