4度目の正直【短編】
離された手
いい加減、つきまとうの止めてほしい…。



何だかんだ、これで10年以上が過ぎている。


…でも、こんなのお互いにとって悪いんじゃないかと思う。



「…あのさぁ。」


「何?」



授業中────


いつでもヤツはこっちを向いている。



まず椅子を、横向きに座ってるから。



何もしなくても視線を感じる。



…キモい…。


「…ちゃんと前向きに座ってよ。何か気になって集中出来ないんですけど。」


「まぁ気にするな♪」



…マジ最悪…。




ヤツは周りからしたらカッコいい分類に入るらしい。



信じられない。
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