4度目の正直【短編】
それから数日が過ぎた─────



「あっ…教科書忘れた!!ヤベ───っ」


ヤツがいつもの様にムダに叫んでいる。



チラッ…


────どうせまた、“栄見してー”ってこっちに来…



「たっちゃん教科書見してー。」



“たっちゃん”は、ヤツの右隣の男子。



「え?…いや、いいけど…───ぇぃは…」


「やったーサンキューッ!助かったよ!!じゃ机くっ付けるー。」



ガタガタッ



───…え?



ちょっ…





────何その態度っ!!
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